『サンゴに優しい日焼け止め』ってどうなの?

サンゴに優しい日焼け止め

 

息を呑むような青い海とサンゴ礁

 

ずっと守っていきたいですよね。

 

海に優しい日焼け止め方法・ハワイで日焼け止め禁止の法案可決の記事でも紹介しましたが、日焼け止めに使われる成分の中にはサンゴや魚にダメージを与え、サンゴ礁の白化の原因となるものが含まれています。

 

日焼け止めなんてちょっとの量だと思いがちですが、年間何万人もの観光客が訪れるビーチリゾートでは、海に流出する日焼け止めの量もかなりのもの。

 

流れ出した日焼け止めが環境に与える影響については様々な議論がありますが、少なくとも「サンゴに良くない成分が入っている」ことは間違いありません。

 

最近、そういった事情を考慮して『サンゴに優しい日焼け止め』という商品が発売されています。

 

このサンゴに優しい日焼け止めについて、成分や注意点などを考えてみたいと思います!

 

サンゴ礁に悪影響を与える成分

・オキシベンゾン(紫外線吸収剤成分)
別名:ベンゾフェノン・ジビドロキシベンゾフェノンなど
・アボベンゾン(紫外線吸収剤成分)
別名:ブチルメトキシジベンゾイルメタンなど
・オクティノセート(紫外線吸収剤成分)
別名:メトキシケイ皮酸オクチル・パラメトキシケイ皮酸エチルヘキシルなど
・エチルヘキシルメソキシセノテート(紫外線吸収剤成分)
別名:クチノキサート・メトキシケイ皮酸エチルヘキシルなど
・ホモサレート(紫外線吸収剤成分)
別名:サリチル酸フェニル・サリチル酸ホモメンチル・ヘリオファンなど
・オクチサレート(紫外線吸収剤成分)
別名:サリチル酸エチルヘキシルなど
・オクトクリレン(紫外線吸収剤成分)
別名:2―シアノ―3,3―ジフェニルプロパ―2―エン酸2―エチルヘキシルエステルなど

お手持ちの日焼け止めをひっくり返して裏面の成分表示を見ていただくと、おそらくほぼ全ての製品でこれらの成分が使われていると思います。

 

これらの日焼け止めは特に「ウォータープルーフ日焼け止め」というダイバーの必需品で多く使われています。
「水で流れにくい」という特性を求めると、どうしても使わざるを得ないんですね。

 

ただ、これらの成分を使用しなくても日焼け止めは作ることは出来ます。
成分をいちいち確認しなくても、「環境に優しい日焼け止め」であることがわかるキーワードを覚えておきましょう。

 

紫外線吸収剤フリー

「紫外線吸収剤フリー」とは、紫外線吸収剤を使用していないということ。

 

日焼け止めの主成分は「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類があり、紫外線散乱剤の方を使用した日焼け止めであるということですね。
紫外線散乱剤にも種類はたくさんありますが、環境に優しい成分として「酸化チタン」「酸化亜鉛」が代表的です。

 

ノンケミカル

「ノンケミカル日焼け止め」という言葉も最近流行ってきました。
「ノンケミカル」とは化学的に作られた合成成分を使用していないということで、「紫外線吸収剤を使用していない」とほぼ同義です。

 

紫外線散乱剤である酸化チタンや酸化亜鉛は、元々天然に存在するミネラルを加工したもので、環境負荷が少ないとされています。

 

ノンナノ

「ノンナノ」とは、「ナノ化粒子を使用していない」という意味です。

 

紫外線散乱剤は紫外線吸収剤よりも肌への負担も環境への負荷も少ないのに、なぜ広まっていないのか?
それは、紫外線散乱剤を使用した日焼け止めは「白浮きしやすい」「伸びが悪くて使用感が良くない」「水で流れやすい」などのデメリットがあったからです。

 

これらのデメリットを解消するために、粒子を非常に細かく加工する「ナノ化」によって、肌への密着性を高めたのが「ナノ化粒子」

 

粒子をナノ化することによって、白浮き防止、伸びの良さ、水への強さは得られたものの、今後は環境負荷の問題が出てきてしまいました。

 

ナノ化された酸化チタンや酸化亜鉛は、海に流れ出すと生物の体内に容易に侵入し、細胞間にまで入り込むことで悪影響を与えることが懸念されています。

 

海に優しい日焼け止めを求めるなら、ナノ化された紫外線散乱剤も避けるべきでしょう。

 

サンゴに優しい日焼け止めが誕生!

日焼け止めがサンゴ礁に与える影響を懸念した沖縄県の有志の皆さんによって、『サンゴに優しい日焼け止め』という商品が開発されています。

 

『サンゴに優しい日焼け止め』は、プロジェクトに賛同する各店舗のほか、オンライン通販でも購入できます。

 

サンゴに優しい日焼け止め
>サンゴに優しい日焼け止め 通販サイト

 

成分:ヒマワリ種子油、酸化亜鉛(ノンナノ)、酸化チタン (ノンナノ)、ヤシ油(ココナッツ)、 ミツロウ、ホホバ種子油、酢酸トコフェロール(ビタミンE)、ゲットウ葉油

 

紫外線吸収剤を一切使用せず、紫外線散乱剤もノンナノのもののみ。
その他環境負荷が懸念される成分を一切使用せずに「SPF30」程度のUVカット効果を実現しています。

 

もちろん海での使用を考慮し、一定のウォータープルーフ性能も持ち合わせています。

 

サンゴに優しい日焼け止めの注意点

海への環境負荷軽減を第一に考えた『サンゴに優しい日焼け止め』ですが、問題点もあると思います。

 

白浮きしやすい・使用感が悪い

紫外線散乱剤である酸化チタンや酸化亜鉛を主な成分としていますが、使用感を高めるためのナノ化もしていないため、元々の紫外線散乱剤のデメリットであった「白浮きしやすい」「伸びが悪い」という欠点がそのまま現れています。

 

また、水で流れやすい散乱剤をナノ化せずにウォータープルーフにするため、植物油が多く使用されています。
このため、「ベタつきやすい」です。

 

環境を守ることを考えれば我慢できる範囲ですが、市販の日焼け止めに比べて使用感が劣ることは覚悟が必要です。

 

酸化チタンによる肌の酸化

紫外線散乱剤である酸化チタンは、「非常に強い酸化力」を持っていることが知られています。

 

酸化力とは、活性酸素を生み出す力。
酸化チタンは、その酸化力を生かして雑菌などの有機物を根こそぎ酸化分解してしまう素材として、建材などにも活用されています。

 

肌の表面でこの酸化力を発揮されてしまうと、肌にとって極めて大きなダメージとなります。
紫外線散乱剤を使用するときは、この酸化対策がなされているかどうかを確認する必要がありますが、サンゴに優しい日焼け止めではその点に言及されていないのが気になります。

 

酸化チタンの酸化力について

紫外線散乱剤である酸化チタンが肌に与える酸化ダメージについては、元々酸化チタンのナノ化技術が誕生してから注目されました。

 

酸化チタンの粒子を非常に細かくすることで、従来のマイクロ粒子に比べて粒子の表面積が大きくなります。

 

「粒子を小さくしたのに、どうして表面積が大きくなるの?」
と思いますが、これは粒子一つの話でなく、テクスチャ全体として見た場合の話です。

 

サンゴに優しい日焼け止め
このように一つ一つの粒子が小さい方が、粒子同士の感覚が狭くて無駄な空間がなく、しかも同じ容量の中での粒子の数が多いため、粒子の表面積の総合計は大きくなるのです。

 

表面積が多ければそれだけ空気に触れる量も大きくなり、酸化力も高まります。
このため、ナノ化された酸化チタンは、空気に触れて活性酸素を生み出さないように「コーティング処理」されているものがほとんどです。

 

これに対し、ナノ化されていない粒子の大きいマイクロ粒子の紫外線散乱剤は、ナノ粒子に比べれば酸化力も弱いため、コーティングされていないものが多いです。

 

少なくとも、以前使っていたMIMC、最近買ったalima PURE、ナチュラピュリファイ(国産ですが)は、すべて酸化チタンや酸化亜鉛をコーティングせず裸で使用しているそうです。

 

『サンゴに優しい日焼け止め』についても、成分の中にコーティング剤が見当たらないため、おそらくコーティングされていないと思われます。

 

ナノ粒子に比べれば少ないもの、肌の上に酸化力の強いモノを載せるというのは、それなりに負担になるもの。
正直、私個人はちょっと不安です。

 

ダイビングの日焼け止めは「着る」と「飲む」をメインに

日焼け止めが流れ出すことによる影響については、学者の間でも意見が分かれています。

 

少しでも環境への負荷を軽減したいのはもちろんですが、だからといって人間が進んでダメージを受けるべきだとも思いません。

 

筆者としては、ダイビングやシュノーケリングなどマリンアクティビティにおける日焼け止めは、「着る」「飲む」をメインに考えていけばいいかな?と思っています。

 

 

 

塗る日焼け止めは顔だけにして、全身に塗ることはありません。
紫外線を直接さえぎる機能に関しては、肌に塗るだけの日焼け止めよりも、ラッシュガードのような衣服のほうが遥かに強いし、海も汚さないからです。

 

また、日焼けによる光老化は、飲む日焼け止めサプリによってかなりの程度防ぐことが可能です。

 

科学誌「ネイチャー」に寄稿された記事では、

「世界のサンゴ礁のうち観光客が訪れるのはわずか10%。日焼け止めの流出などよりも、温暖化による海水温上昇や海水の酸化のほうが、サンゴにとっては明らかな脅威だ。」
「私は日焼けをするべきだと言っているのではなく、Tシャツを着て物理的に紫外線を遮ればいいだろうと考えています。」
https://www.natureasia.com/static/ja-jp/ndigest/pdf/v5/n4/ndigest.2008.080408.pdf

という指摘もありました。

 

そうは言っても、私達に出来ることを少しづつ積み上げていくことも大切。
塗る日焼け止めは必要最小限にして、飲むサプリや着るラッシュガードで海を守っていきたいですね!

 

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